ここまでコケにされたのだから、そろそろ反撃しても許されますわよね?
「わしは随分と分かりやすく示してやった。現に同じものを見て、あれを容易く見破った者はいる」
「しかし……!」
「もうよい。お前には失望した」
冷たく制されて、ポールは黙るしかない。
脇に立つ騎士の手は、いつでも剣を抜けるようにと柄に置かれていた。
「罪状を読み上げよ」
国王の言葉に、文官らしき男が一歩前に出る。
手にした紙を目の前に掲げ、声高らかに読み上げていく。
「ポール・シュナイダーが犯した罪は以下の通り。領地管理の不行き届き、違法な増税、税務処理の報告義務違反、領民に対する残虐行為、騒乱罪、および……」
「全部でたらめだ! 俺は何も悪くないっ。奴らが俺の言うことに従わなかったからこんなことになったんだ! 何もかも俺を軽んじた周りの者のせいだ……!」
遮るようにポールは叫んだ。
静まり返った謁見の間で、ポールだけが息荒く肩を上下させている。
「幼稚な物言いよの。どうあっても己の落ち度を認められぬか」
「落ち度など! 聞いてください、お爺様! むしろ俺は被害者なのですっ」
食ってかかるポールの体を、ふたりの騎士が抑え込んだ。
「己の言動に責任を取れぬ者は上に立つ器ではない。よってポール・シュナイダーには、公爵位および貴族籍の剥奪を申し渡す」
「そんな……」
この処罰はあまりにも理不尽だ。
同情を誘うように、悲壮な顔でポールは尚も訴えかけた。
「お爺様! 俺はお爺様の血を引く孫なのですよ!? 王家の存続のために大事な血筋を守らないでどうすると言うのですっ」
「国の統治において血筋は絶対条件とはなり得ない。相続にまつわる不要な諍いを避けるため。その程度の理由があるのみだ」
「だったらあの日のお爺様の言葉は何だったのですか! この俺に血筋を絶やすなと、そうおっしゃったではないですか!?」
「しかし……!」
「もうよい。お前には失望した」
冷たく制されて、ポールは黙るしかない。
脇に立つ騎士の手は、いつでも剣を抜けるようにと柄に置かれていた。
「罪状を読み上げよ」
国王の言葉に、文官らしき男が一歩前に出る。
手にした紙を目の前に掲げ、声高らかに読み上げていく。
「ポール・シュナイダーが犯した罪は以下の通り。領地管理の不行き届き、違法な増税、税務処理の報告義務違反、領民に対する残虐行為、騒乱罪、および……」
「全部でたらめだ! 俺は何も悪くないっ。奴らが俺の言うことに従わなかったからこんなことになったんだ! 何もかも俺を軽んじた周りの者のせいだ……!」
遮るようにポールは叫んだ。
静まり返った謁見の間で、ポールだけが息荒く肩を上下させている。
「幼稚な物言いよの。どうあっても己の落ち度を認められぬか」
「落ち度など! 聞いてください、お爺様! むしろ俺は被害者なのですっ」
食ってかかるポールの体を、ふたりの騎士が抑え込んだ。
「己の言動に責任を取れぬ者は上に立つ器ではない。よってポール・シュナイダーには、公爵位および貴族籍の剥奪を申し渡す」
「そんな……」
この処罰はあまりにも理不尽だ。
同情を誘うように、悲壮な顔でポールは尚も訴えかけた。
「お爺様! 俺はお爺様の血を引く孫なのですよ!? 王家の存続のために大事な血筋を守らないでどうすると言うのですっ」
「国の統治において血筋は絶対条件とはなり得ない。相続にまつわる不要な諍いを避けるため。その程度の理由があるのみだ」
「だったらあの日のお爺様の言葉は何だったのですか! この俺に血筋を絶やすなと、そうおっしゃったではないですか!?」