ここまでコケにされたのだから、そろそろ反撃しても許されますわよね?
「アンドレアはそんなことは望んでいない」
「まぁ、随分と意気地なしだこと」
うるさい、と言ってエドガーは不機嫌にそっぽを向いた。
エドガーにこんな顔をさせるのは、やはりアンドレアだけだ。
分かりやす過ぎる弟の態度に、エリーゼの口元が綻んだ。
(アンドレアとポール様は白い結婚だと教えてあげてもいいけれど……)
自分を信頼して打ち明けてくれた、胸の内に秘めていた繊細な話だ。
(このことはもうしばらく様子を見てからかしらね)
エドガーには悪いが、エリーゼも大好きなアンドレアに嫌われたくはなかった。
「……また何か連絡があったらすぐに教えてくれ」
「もちろんよ。でもエドガー、この件をあなたはどうするつもりでいるの?」
相手は腐っても公爵、しかも第二位の王位継承権を持つ難敵だ。
「とりあえずライラをあいつから引き離す」
「引き離すって、どうやって?」
「これからは舞踏会にも積極的に誘うつもりだ」
「今さら? ライラの成人を祝うパーティーすらすっぽかした貴方が?」
急に態度を変え出したら、ポールも不信に感じるだろう。
向こうはエドガーにはバレていないと思っているのだ。
知られていると分かったら、情報を漏らした犯人はアンドレアだと一番に疑われることだろう。
「それにライラはシュナイダー家に行ったきり、この家には随分と帰ってきていないわよ?」
「それは……ケラー侯爵に言って呼び戻してもらうことにする」
「そのお義父様もほとんど家にいらっしゃらないのよね。うちの人にケラー家のことは任せて、社交に精を出されているようよ」
「だったら」
「まぁ、随分と意気地なしだこと」
うるさい、と言ってエドガーは不機嫌にそっぽを向いた。
エドガーにこんな顔をさせるのは、やはりアンドレアだけだ。
分かりやす過ぎる弟の態度に、エリーゼの口元が綻んだ。
(アンドレアとポール様は白い結婚だと教えてあげてもいいけれど……)
自分を信頼して打ち明けてくれた、胸の内に秘めていた繊細な話だ。
(このことはもうしばらく様子を見てからかしらね)
エドガーには悪いが、エリーゼも大好きなアンドレアに嫌われたくはなかった。
「……また何か連絡があったらすぐに教えてくれ」
「もちろんよ。でもエドガー、この件をあなたはどうするつもりでいるの?」
相手は腐っても公爵、しかも第二位の王位継承権を持つ難敵だ。
「とりあえずライラをあいつから引き離す」
「引き離すって、どうやって?」
「これからは舞踏会にも積極的に誘うつもりだ」
「今さら? ライラの成人を祝うパーティーすらすっぽかした貴方が?」
急に態度を変え出したら、ポールも不信に感じるだろう。
向こうはエドガーにはバレていないと思っているのだ。
知られていると分かったら、情報を漏らした犯人はアンドレアだと一番に疑われることだろう。
「それにライラはシュナイダー家に行ったきり、この家には随分と帰ってきていないわよ?」
「それは……ケラー侯爵に言って呼び戻してもらうことにする」
「そのお義父様もほとんど家にいらっしゃらないのよね。うちの人にケラー家のことは任せて、社交に精を出されているようよ」
「だったら」