ここまでコケにされたのだから、そろそろ反撃しても許されますわよね?
ポールの言葉に、アンドレアは血の気が引いた。
無意識に、我が子が宿る腹に手を当てる。
「挿げ替える? お姉様の産んだ子とライラの子を入れ替えるってこと?」
「そうだ! そうすれば俺とライラの子を正式な跡取りとして育てられる!」
「挿げ替えた子は? どうするの?」
「そんなものどこか里子に出してしまえばいい。なんなら殺してしまおうか。ああ……それがいい、我ながら名案だ……!」
興奮するポールに、ライラも甲高い笑い声をあげた。
「でももし性別が違ったら?」
「アンドレアは男女の双子を産んだとでもしておけばいい。ライラの産む子供だけが俺の子だ。残りは途中で死んだと周りには適当に言えばいいのさ!」
「天才! さすがはポールね!」
「よし、そうと決まったら早速子作りだっ」
「やぁん、ポールぅ!」
無言で片手を上げたアンドレアの合図に、素早く応えたマリーが音もなく壁の蓋を閉じた。
部屋が静寂に包まれる。
あまりのことに、アンドレアもマリーも言葉を失っていた。
「ねぇ、マリー……わたくしは悪魔と戦っていたのかしら」
絞り出すようにアンドレアはようやく言った。
(この子が生まれたら、この辺で復讐は終えてあげようと思っていたのに……)
自分の認識の甘さに、アンドレアは心から悔いていた。
温情をかけるなど、もうそんな生ぬるいことを言っている場合ではない。
エドガーとの愛しい子供は、これから先ずっと命を狙われ続ける運命だ。
(ふたりを完膚なきまでに叩き潰さない限り――)
その時芽生えたのは、新たな決意だったのか、殺意だったのか。
アンドレアにももう分からなくなっていた。
無意識に、我が子が宿る腹に手を当てる。
「挿げ替える? お姉様の産んだ子とライラの子を入れ替えるってこと?」
「そうだ! そうすれば俺とライラの子を正式な跡取りとして育てられる!」
「挿げ替えた子は? どうするの?」
「そんなものどこか里子に出してしまえばいい。なんなら殺してしまおうか。ああ……それがいい、我ながら名案だ……!」
興奮するポールに、ライラも甲高い笑い声をあげた。
「でももし性別が違ったら?」
「アンドレアは男女の双子を産んだとでもしておけばいい。ライラの産む子供だけが俺の子だ。残りは途中で死んだと周りには適当に言えばいいのさ!」
「天才! さすがはポールね!」
「よし、そうと決まったら早速子作りだっ」
「やぁん、ポールぅ!」
無言で片手を上げたアンドレアの合図に、素早く応えたマリーが音もなく壁の蓋を閉じた。
部屋が静寂に包まれる。
あまりのことに、アンドレアもマリーも言葉を失っていた。
「ねぇ、マリー……わたくしは悪魔と戦っていたのかしら」
絞り出すようにアンドレアはようやく言った。
(この子が生まれたら、この辺で復讐は終えてあげようと思っていたのに……)
自分の認識の甘さに、アンドレアは心から悔いていた。
温情をかけるなど、もうそんな生ぬるいことを言っている場合ではない。
エドガーとの愛しい子供は、これから先ずっと命を狙われ続ける運命だ。
(ふたりを完膚なきまでに叩き潰さない限り――)
その時芽生えたのは、新たな決意だったのか、殺意だったのか。
アンドレアにももう分からなくなっていた。