逃亡した帝国の公女は2人の王子に溺愛される。
「ベッドでの会話しかしていないのなら、レイモンドはすでに墓場に足を突っ込んでいます。私は夕食を茹でたブロッコリーにすることで対応しています。お優しい侯爵夫人からは心配されましたが、ブロッコリーの栄養価を説明することで納得して頂けました。それから育ち盛りなのに心配と言いながら私の未成熟な胸に視線を送りましたね、とても不快でした。アラン皇帝陛下の密偵がどこであなたの言動や行動をチェックしているか分かりません。サム国が帝国領となった時に領主になるためには品位ある行動を心がけてください。視線もとても見られていますよ」


「エレノア、私の視線を不快に感じたのなら謝ります。それからサム国が帝国領にならずに王国として継続する道はないのでしょうか?私はあなたの言う通り自分はサム国の国王になるつもりでした。それ以外の選択肢の話を当然のように話されて実はかなり戸惑っています」

レイモンドは王族にしては現在臣下という立場の私の話をよく聞いたり、謝ろうとしてきたりする。
彼は戸惑っているようだが、国王にならない人生も歩める力があるのは間違いない。

「帝国領にならずにサム国として生き残るのは非常に難しいと思います。レイモンドは私の魅了の力を利用して、なんとかできないかとか考えていますか?だとしたら、その期待には応えられません。先程お会いしたダンテ補佐官も明らかにずば抜けた知能を持っていて魅了の力が効く相手ではありませんでした。帝国は帝国領にした元他国から身分関係なく能力主義で優秀な人材を集めています。おそらくそれらの人材に対して私の魅了の力はかかりません」

< 71 / 182 >

この作品をシェア

pagetop