宿命の王女と身代わりの託宣 -龍の託宣4-
 ●異形な人々?●
【ジークハルト】
 龍の盾を継いだ者の守護者だが、ジークヴァルトが死にそうなときも守ったことは一度もない。ジークヴァルトとリーゼロッテ以外には視えない存在。いつもあぐらをかきながらニコニコふよふよ浮いている。最近ではやたらとリーゼロッテに手を出すよう進言してくる。ここのところジークヴァルトが会話をしてくれるので、それがうれしい848歳(推定)。
【聖女】
 リーゼロッテの守護者。ジークハルトには視えているらしい。(いわ)く、黒髪で顔の薄い面白系の聖女様。
【泣き虫ジョン】
 リーゼロッテの歌声で天に還った星を堕とす者。ジョンがいたアーモンドの木はそれ以来毎年実をつけ、おいしいケーキの材料になる。
【不動のカーク】
 フーゲンベルク家でふてくされて長年立ちつくしていた異形の者。今はリーゼロッテを護衛することに誇りを持っている。しかし第4章で一切出番なし。リーゼロッテの部屋の前でじっと帰りを待ってます。
【きゅるるん小鬼隊】
 リーゼロッテの力でご機嫌になった小さな異形たち。リーゼロッテがいなくなって、元の暗い異形の姿に戻ってしまっている。
【紅の女】
 何かとリーゼロッテに絡んでくる星を堕とす者。首に罪の(あかし)である紅玉のしるしを持つ禁忌の異形。
【青龍】
 この国の守護神。ブラオエルシュタイン建国の折に三つの契約を交わした恐れ多き存在。王位継承時にハインリヒは、瞑想の果てで青龍のいる場所に辿り着く。龍の花嫁であるマルグリットの力で命をつないでいる。みんな! イグナーツ様は自力でこの青龍のいる領域に辿(たど)りつこうとしてるんだよ!
【つってけきのこ鼓笛隊(こてきたい)
 (とら)われのリーゼロッテの元に()せ参じたきのこたち。食べてもらう事が至上のうれしよろこび。
【隊長さん】
 鼓笛隊のしいたけ隊長でありまする。
【妖精さん】
 神殿の森に現れたリーゼロッテ似の羽根の生えた小さな妖精。案外すばしっこい。

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