宿命の王女と身代わりの託宣 -龍の託宣4-
その場所までもう少しという所に、数人の神官がいた。行く手を阻むように廊下に立っている。その真ん中にいる人物が、ウルリーケの葬儀で会った神官長だとわかり、ジークヴァルトと共にその手前で歩みを止めた。
「お待ちしておりました。リーゼロッテ・ダーミッシュ様」
公爵であるジークヴァルトにではなく、神官長はリーゼロッテに向けて声をかけた。そのことまず面食らう。
「何かご用でしょうか、神官長様」
神官長を待たせる理由など、とんと思いつかない。戸惑いながら問うと、ジークヴァルトが警戒したようにリーゼロッテを抱き寄せた。
「シネヴァの森の巫女のもとに、新たな神託が降りました。どうぞ今宵はこのまま王城にて過ごしください。リーゼロッテ・ダーミッシュ様には明日にでも東宮へと居を移していただきます」
「居を移す……?」
それは東宮に住めと言うことだ。何を言われているのかが分からず、リーゼロッテはジークヴァルトに無意識に縋りついた。
「――これは龍の意思。何があろうと、従って頂きます」
有無を言わさない神官長の声音に、リーゼロッテはただジークヴァルトの顔を見上げた。
「お待ちしておりました。リーゼロッテ・ダーミッシュ様」
公爵であるジークヴァルトにではなく、神官長はリーゼロッテに向けて声をかけた。そのことまず面食らう。
「何かご用でしょうか、神官長様」
神官長を待たせる理由など、とんと思いつかない。戸惑いながら問うと、ジークヴァルトが警戒したようにリーゼロッテを抱き寄せた。
「シネヴァの森の巫女のもとに、新たな神託が降りました。どうぞ今宵はこのまま王城にて過ごしください。リーゼロッテ・ダーミッシュ様には明日にでも東宮へと居を移していただきます」
「居を移す……?」
それは東宮に住めと言うことだ。何を言われているのかが分からず、リーゼロッテはジークヴァルトに無意識に縋りついた。
「――これは龍の意思。何があろうと、従って頂きます」
有無を言わさない神官長の声音に、リーゼロッテはただジークヴァルトの顔を見上げた。