可愛い後輩くんは、スポーツ系御曹司でした ~秘密のギャップで溺愛されています~
第1話:可愛い後輩
「あっ、蓮見くん、またカップラーメンなんか食べて!」
余計なお世話かと思いつつ、つい口を出してしまう。
私の悪い癖だ。
向かいの席でカップラーメンをすすっているのは、新卒で入ってきた蓮見洋輝くんだ。
長身のイケメンで、彼が研修を終えて企画部に入ってきたときは、女子社員たちが大騒ぎしていたのは記憶にも新しい。
そんな彼が部下として配属され、私が面倒を見ることになってしまった。
私――田中志帆、二十六歳。
イチイグループ株式会社というヘルスケアを中心に事業を全国展開している大会社の飲食部門で働いている。
イチイ食堂という、栄養バランスを考えた食事を提供する店の企画部門のリーダーだ。
管理栄養士の資格も持っているし、もちろん食事には気を遣っている。
だから、職業病でついつい他人の食事も気になってしまう。
「せめて食堂で定食でも食べたら?」
「食堂、混んでるからつい……」
照れくさそうに笑う蓮見くんの顔にはまだどこか幼い。
それも仕方ない。だって四ヶ月前は大学生だったのだから。
「もう! 仕事ではバランスの取れた食事の企画を出してくれているのに」
蓮見くんは仕事の覚えも早く、イベントや限定商品の企画を意欲的に出してくれる。
つまり、優秀な若手と言える。
それだけに食事が残念だった。
余計なお世話かと思いつつ、つい口を出してしまう。
私の悪い癖だ。
向かいの席でカップラーメンをすすっているのは、新卒で入ってきた蓮見洋輝くんだ。
長身のイケメンで、彼が研修を終えて企画部に入ってきたときは、女子社員たちが大騒ぎしていたのは記憶にも新しい。
そんな彼が部下として配属され、私が面倒を見ることになってしまった。
私――田中志帆、二十六歳。
イチイグループ株式会社というヘルスケアを中心に事業を全国展開している大会社の飲食部門で働いている。
イチイ食堂という、栄養バランスを考えた食事を提供する店の企画部門のリーダーだ。
管理栄養士の資格も持っているし、もちろん食事には気を遣っている。
だから、職業病でついつい他人の食事も気になってしまう。
「せめて食堂で定食でも食べたら?」
「食堂、混んでるからつい……」
照れくさそうに笑う蓮見くんの顔にはまだどこか幼い。
それも仕方ない。だって四ヶ月前は大学生だったのだから。
「もう! 仕事ではバランスの取れた食事の企画を出してくれているのに」
蓮見くんは仕事の覚えも早く、イベントや限定商品の企画を意欲的に出してくれる。
つまり、優秀な若手と言える。
それだけに食事が残念だった。