6月25日、彼は。
「ということで、俺以外のやつと伶菜が付き合えるように手伝いを……」

「嫌」

 私は珀人の言葉を遮って、はっきりとそう発した。

「なんでそんなあやふやのもののせいで、私が丹野くんを諦めないといけないの!?」

「はぁ……伶菜ならそう言うと思った。だから、ここで一つの案があります。俺と付き合わない?」

「は?」

「いや、だって俺と付き合えば俺と付き合うことはないじゃん?って俺、言っていることおかしいな」

珀人がまたケタケタと笑っている。

いつも静かに教室にいる丹野くんとはまるで性格が違う。

それでも、話し方も雰囲気もやっぱり丹野くんだった。
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