6月25日、彼は。
普通なら風邪を引いたかなで終わるだろう。

しかし、この6月25日という日に丹野くんがいない。

その事実だけで違和感を感じるには十分だった。

私は教室を飛び出して、校内を走り回る。

しかし、どこを探しても珀人もいない。

いつもなら校内のどこかで時間を潰しているはずなのに。
 
6月25日だからもう消えた? 

いや、珀人の話から考えると私と珀人が死んだ18:30までは消えていないはずだ。

例え私がそう願っているだけだとしても、珀人はまだ消えていない。

そう私の直感が、珀人と過ごした日々が叫んでいる気がした。

一限目の開始を告げるチャイムで私は校舎を飛び出した。

何の目星もない。それでも足を動かして探すしかなかった。
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