これは形だけの結婚ですので!~剛腕パイロットは初恋のカタブツ妻を容赦なく溺愛する~【愛され最強ヒロインシリーズ】
教室のドアが開いていてもお構いなしに着替え始めるし、夏の暑い盛りにはスカートをバタバタさせて涼を取っている子もいた。

多分、共学ではありえない光景だ。


「王子はその頃から面倒見がよかったんだろ」
「誰かから聞きました?」


面倒見がいいとは、友達からも先生からもよく言われた。

くだらないことで迷って時間が過ぎるのが嫌いなので、即断即決。

それが優柔不断な友達の間では重宝がられていたらしく、『ひかりが決めて』とよく任された。

自分で決めたのだからと、その後も率先して行動していたので、面倒見がよく見えていたのだろう。

そのせいか、学級委員はしょっちゅうやったし、バレー部ではもちろん部長。

生徒会長も打診されたが、英文系の大学に行くために猛勉強したいからと固辞して、なんとか逃れたくらいだ。


「ただの予想」


この人、千里眼でも持っているのだろうか。


「うーん。当たらずとも遠からずと言いたいところですが、多分当たってます」


そう答えると、彼はクスッと笑う。


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