婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
「別に、謝っていただくようなことじゃございませんわ」
「だけど俺は、パートナーである君を守られなかったし……追いかけることもできなくて」
(まあ、そういう自覚はあったのですね)
本当は声に出して嫌味を言いたい。けれど、そうすることすら面倒くさくて、ロゼッタはほんのりと視線を逸らした。
「怒っているだろう?」
「いいえ」
そんな次元は疾うの昔に通り過ぎた。ロゼッタはふわりと微笑みを浮かべる。
「むしろ感謝をしております。ウィルバート様には色々と大事なことに気づかせていただきましたから」
それじゃあ、と踵を返そうとするが、ウィルバートがロゼッタの腕を引く。それから、ロゼッタのことを抱きしめてきた。
「だけど俺は、パートナーである君を守られなかったし……追いかけることもできなくて」
(まあ、そういう自覚はあったのですね)
本当は声に出して嫌味を言いたい。けれど、そうすることすら面倒くさくて、ロゼッタはほんのりと視線を逸らした。
「怒っているだろう?」
「いいえ」
そんな次元は疾うの昔に通り過ぎた。ロゼッタはふわりと微笑みを浮かべる。
「むしろ感謝をしております。ウィルバート様には色々と大事なことに気づかせていただきましたから」
それじゃあ、と踵を返そうとするが、ウィルバートがロゼッタの腕を引く。それから、ロゼッタのことを抱きしめてきた。