恋は、苦くて甘い
「やっと言ってくれたな」

「もう!『言わせた』の間違いでしょ!」

「まあまあ、そう怒るなって」

すると、海翔は顔を真っ赤なトマトのようにして言った。

「俺も美咲のこと、ずっと前から好きだった。俺で良ければ、付き合ってほしい。」

「...」

「え、お...俺じゃ、やっぱ駄目なのか」

「ばか、良いに決まってるでしょ...」

「お、おい、大丈夫か?」

私の視界はなぜか涙で(ゆが)んでいた。

ずっとこの時を待っていた。でも、涙が止まらない。なんで...?

すると、ふわっと包みこまれるように体が暖かくなった。

何も見えない。ただ感じるのは、海翔のいい匂い。

やっと状況が理解できた。私は今、抱きつかれてる。
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