Semisweet.
「嫌な所あっても、別れないでいてくれる?」

「好きの年季が違うんだよ、なめんな。」


 そう言って笑ってくれる瑞野に自分も笑い返して、テーブルの上の鍵を手に取る。


「早めにお邪魔します。」

「…待ってます。」


 そんな照れくさい会話をして照れを誤魔化すために、お酒を口の中に注ぎ込む。

 お酒の力を借りてどうにかなんてことは思ってもいないが、少しでも照れを逃したい。

 彼氏ができるのが久々とかそんなことは全くないのに、今は瑞野相手にはすごく恥ずかしい。

 今までこんな感情になった事が無いのに。
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