双子の悪女の身代わり〜実は私が創世の聖女です〜
彼が申し訳程度に木刀を振り上げた瞬間、飛び掛かる形で彼の木刀を振り払った。
そのまま地面に足がつくと同時に、距離を詰め彼の喉元に木刀を叩きつける。
完全に油断していたであろう彼は目を丸くしていた。
「セルシオ! たとえ、か細い腕をした絶世の美女でも、気を抜けば貴方の命を狙えます。油断は禁物ですよ」
私は美しく武力など持たなそうなアリアドネが、暗躍してセルシオを追い詰めたことを思い出していた。
「絶世の美女⋯⋯確かにカリンは美しいな」
私は微笑みながら言ったセルシオの言葉に恥ずかしくなってしまった。
(もしかして、自分で自分のこと絶世の美女とか言った痛い女だと思われてるかも⋯⋯)
「あの⋯⋯でも、腕は実は結構太いです。力仕事もできますよ」
私はジャケットを返しながら、自分の力こぶを彼に見せた。
普段から大きな荷物を運んだりして小銭を稼ぐこともあったので、私はそこそこの筋力があった。
「結構鍛えてそうだな。剣術はどこで覚えたんだ?」
「それは、セルシオが⋯⋯セルシオの稽古を観察して覚えました」
自分でも今日の早朝稽古を見て剣技を身につけたなどと厳しい言い訳だと思った。それでも彼は笑顔で頷いてくれた。
急にふわっと体が浮いたかと思うと、私はセルシオにお姫様抱っこされていた。
(どうしよう⋯⋯セルシオにこんな風に抱っこされるのは初めてだわ)
私は緊張のあまり硬直してしまった。
体勢が安定しないと困るので、思いっきり彼の首に手を回した。
顔が熱くて、きっと真っ赤に頬が染まってそうだ。
私はそんな自分の表情を彼に見られるのが怖くて、彼の首元に顔を埋めた。
「朝食の前に着替えなきゃだな。カリン、君は自分がカルパシーノ王国の次期王妃だということを忘れてはいけないよ」
彼の指摘はごもっともだ。
セルシオの姿に興奮して、自分の身だしなみに気をつけることさえ忘れていた。
そのまま地面に足がつくと同時に、距離を詰め彼の喉元に木刀を叩きつける。
完全に油断していたであろう彼は目を丸くしていた。
「セルシオ! たとえ、か細い腕をした絶世の美女でも、気を抜けば貴方の命を狙えます。油断は禁物ですよ」
私は美しく武力など持たなそうなアリアドネが、暗躍してセルシオを追い詰めたことを思い出していた。
「絶世の美女⋯⋯確かにカリンは美しいな」
私は微笑みながら言ったセルシオの言葉に恥ずかしくなってしまった。
(もしかして、自分で自分のこと絶世の美女とか言った痛い女だと思われてるかも⋯⋯)
「あの⋯⋯でも、腕は実は結構太いです。力仕事もできますよ」
私はジャケットを返しながら、自分の力こぶを彼に見せた。
普段から大きな荷物を運んだりして小銭を稼ぐこともあったので、私はそこそこの筋力があった。
「結構鍛えてそうだな。剣術はどこで覚えたんだ?」
「それは、セルシオが⋯⋯セルシオの稽古を観察して覚えました」
自分でも今日の早朝稽古を見て剣技を身につけたなどと厳しい言い訳だと思った。それでも彼は笑顔で頷いてくれた。
急にふわっと体が浮いたかと思うと、私はセルシオにお姫様抱っこされていた。
(どうしよう⋯⋯セルシオにこんな風に抱っこされるのは初めてだわ)
私は緊張のあまり硬直してしまった。
体勢が安定しないと困るので、思いっきり彼の首に手を回した。
顔が熱くて、きっと真っ赤に頬が染まってそうだ。
私はそんな自分の表情を彼に見られるのが怖くて、彼の首元に顔を埋めた。
「朝食の前に着替えなきゃだな。カリン、君は自分がカルパシーノ王国の次期王妃だということを忘れてはいけないよ」
彼の指摘はごもっともだ。
セルシオの姿に興奮して、自分の身だしなみに気をつけることさえ忘れていた。