双子の悪女の身代わり〜実は私が創世の聖女です〜
「流石に側室を失って1ヶ月で、また新たに側室を迎えるのは⋯⋯」
「慈悲深いのは陛下の方ですわ。本当にクレアラ王妃殿下だけでご満足できているのですか? 私が陛下を癒して差し上げたくても、クリス皇子殿下との約束がありできないのが残念なばかりです」
クリス皇子の名前を出したことで、バルトネ国王は慌てて私に触れていた手を引っ込めた。
「見覚えのない貴族家の名があるな。ミモリア子爵家とは⋯⋯」
「実はミモリア子爵家はルドナ王国の貴族家です。国が滅びた際に父親が爵位を失い、美貌の18歳の令嬢が悲しい思いをしています。できれば、陛下のお慈悲を与えては頂けないでしょうか」
バルトネ国王が唾を飲む音が聞こえた。
ミモリア子爵家など実は存在しない。
私が連れてくるのは、バルトネ国王を骨抜きにする高級娼婦だ。
私は自分の誇りを踏みにじったバルトネ王国を滅ぼすことにした。
「慈悲深いのは陛下の方ですわ。本当にクレアラ王妃殿下だけでご満足できているのですか? 私が陛下を癒して差し上げたくても、クリス皇子殿下との約束がありできないのが残念なばかりです」
クリス皇子の名前を出したことで、バルトネ国王は慌てて私に触れていた手を引っ込めた。
「見覚えのない貴族家の名があるな。ミモリア子爵家とは⋯⋯」
「実はミモリア子爵家はルドナ王国の貴族家です。国が滅びた際に父親が爵位を失い、美貌の18歳の令嬢が悲しい思いをしています。できれば、陛下のお慈悲を与えては頂けないでしょうか」
バルトネ国王が唾を飲む音が聞こえた。
ミモリア子爵家など実は存在しない。
私が連れてくるのは、バルトネ国王を骨抜きにする高級娼婦だ。
私は自分の誇りを踏みにじったバルトネ王国を滅ぼすことにした。