キスは契約違反です!! ~年下御曹司と期間限定ルームシェア~
――は、と目をひらいたら眩い白。
鉛を詰め込まれたように頭が重い。上体を起こすことを放棄して、視線だけを動かした。
チャコールグレーのカーテン、アイボリーの壁紙――落ち着いた色合いで統一された部屋。
知らない景色。
え、と困惑の息をこぼしたところで、かちゃりとドアがひらく音がした。柔らかな足音ののちに、
「――先輩?」
如月くんに顔を覗き込まれて、私はひどく吃驚する。
「え、――え!?」
飛び上がるようにして上体を起こせば、自分の身体がメンズサイズのスウェットに包まれていることに気づいた。
「おはようございます」
柔らかに笑う如月くんから、清潔なシャンプーの匂いが香った。