執拗に愛されて、愛して
 家に帰って電気も付けずに、暗い部屋でベッドの軋む音を鳴らしている。それと同時に雅の熱い吐息が漏れているのと、私のはしたない声も部屋に響いていた。

 誕生日だからか、丁寧に丁寧に愛され、頭は何の意味も無いくらい働いていない。目の前の行為を受け止めるのに必死だ。必死に雅の背中に腕を回して、精一杯愛を受け入れる。


「…夏帆。」

「…っ、な、に?」


 こっちは余裕も無いのに話し掛けられ、何とか返事をすると、顔を合わせ見つめ合ってから、視線は首元に移る。


「綺麗じゃん。これも、似合ってる。」


 何の話をしているか分からず軽く首を傾げると、雅は首元の物を掴んでそれに軽く口付けを落としている。そこで初めてネックレスの存在に気付いた。

 いつの間に首にあったのか、全然気付いていなかった。


「誕生日プレゼント。俺が選んだものでいっぱいになってくのそそる。」


 そう言いながらネックレスから今度は首筋に口付けを落として、必死に痕を付けない様に抑えながら優しく口付けを落としている。それがあまりにも優しくてくすぐったい。
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