執拗に愛されて、愛して
「…それと、クリスマスプレゼント。俺も用意してたんだけど、付けてくれんの?」

「そんなの、マメに用意してくれてると思わなかった。」

「そういうのに理由つけて俺の独占欲を周りに見せつけるきっかけ欲しいだけ。」

「…バカね。」

「何かようやくわかった。自分が選んだものを相手に身に着けさせるの、すげぇいいなって。」


 あんなに軽い男が実はこんな重い愛を持っていたなんて、誰が想像出来ただろうか。3年間交際した私ですら、大学の時にも気付けなかった。

 重いのに全然嫌では無くて首元にある雅の頭を優しく撫でると、驚いたのか急にこちらに向いて、暗い部屋でも目が慣れて顔が見えている。


「痕付けていい?」

「見える所はやめて。」

「見えないと意味ねぇじゃん。」


 そう言いながら首の髪で隠れる部分に唇を当てる。相変わらず人の話なんか聞きやしない。クリスマスプレゼントはちなみに誕生石のガーネットが輝くシンプルなピアスだった。その綺麗なピアスに感動するのは、もう少し後の話になるのだけど…。
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