執拗に愛されて、愛して
「…ていうか、大丈夫なの?こっち来て。向こう何日か出勤だったよね?」

「…休みになった。」

「絶対その言い方玲くんに無理言った時の言い方でしょ。」

「無理とかそんなん、取引しただけ。」

「言い方がすでに不穏ね。」


 毎度「も~、君のその突発的な行動本当にどうにかなんないの!?」って怒りながらも私の為だと休みにしてくれている玲くんには本当に頭が上がらない。

 毎度雅は怒られても聞いていないふりして、我慢できずに動き出してしまうのだから、いつまで経ってもクソガキである。


「クビになったらあんたどうすんの。まともに朝起きて仕事なんてもういけないくせに。」

「俺別に朝弱いわけじゃないからいけるっての。」

「絶対仕事の前の日飲みに行って、酒焼けした声で”おはようございます”って死にかけで会社であいさつするのよ。なんなら遅刻もするわね。」

「お前の中の俺、社会不適合者過ぎない?」


 好き勝手言っていると軽く額を弾かれる。痛みを我慢して、ひとまず玄関先でいつまでも話していたので部屋の中に入れて、雅をゆっくり休ませることにした。
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