執拗に愛されて、愛して
 待っててよ、と言われてしまえば、私もここまで待ったならと思う訳で、もう一度ソファーに戻って、またスマホを眺める事にした。

 いつもあまり一緒に過ごせない時間を少しでも、と思うのは雅だけじゃない。

 雅だって、時々朝早く起きて見送りするとか言って私との時間を少しでも作ってくれるけど、私だって夜更かしして、少しでも寝る前の少しの時間でも話したりしたい。

 付き合いたての時は私は勝手にするから、雅が好きに合わせてきたらいいとすら思っていた。

 そのくらい向き合うつもりなんてなかったのに、今は完全に雅優先とは出来ないけど少しでも長くと思ってしまう。

 きっと交際したての私なら、仕事で疲れてるし次の日早起きして出掛けたいからなんて言いながら今頃眠っているのだと思う。そう思えば、雅も私も随分変わったのかも。

 そんなことが可笑しくてふとスマホの中のカメラフォルダーを開いた。雅はあまり写真を撮りたがらないし、進んで写る方でもないのだけど、私は結構そういう思い出とかも残しておきたいタイプで私の我儘を聞いて写真に写ってくれたりする。


(何だかんだ私の我儘に弱いのよね。)


 そんなことを考えながら隣に写る雅の姿を眺めて、雅も随分変わったななんてことを思っていた。
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