執拗に愛されて、愛して
そう決まった土曜日、フォトスタジオの衣装合わせで
─────パシャパシャパシャパシャパシャパシャ
刻みの良い連写音が鳴り響いている。スマホを構えてカメラのシャッターを切るのが止まらない私の隣でお姉さんは苦笑いをしている。
そんなカメラの先に居るのは、もういくつめの衣装か分からずうんざりしている雅の顔。洋服は白、黒、ワインレッド、紺、グレー、全部試してもらった。どれも似合いすぎて困る。ちなみに袴も着せたけどそっちはそっちで卒倒もんだった。
「あ、あの。お金は出すので全衣装着せてくれませんか。」
「あほか!そんな恥ずかしいお願いすんな!ぼけ!」
あほの次はボケと来た。口が悪い。
「奥様的に洋か和、どちらがお気に入りですか?」
苦笑いした女性スタッフが優しく問いかけてくれたが、私は顔を顰めてしまう。
「くッ…、恥ずかしながらどっちも選べません。」
「本当に恥ずかしい女だな、てめぇはよ。」
紺のジャケットを脱ぎながらそのジャケットをハンガーにかけて、ベスト姿になるけどその格好も格好良過ぎる。今日だけは何を言われてもされても許せる。
「てか、余計な事言って手間かけんな。夏帆の衣装合わせの時間無くなんぞ。」
「いいわよ。あんたが主役だもの。」
「花嫁より目立つ旦那普通いねぇんだよ。」
そう言いながら呆れた雅が対応してくれているスタッフに話し掛けて「夏帆の衣装決まった後決めます」と言って着替えに戻ってしまった。
まるで夢から醒めた気分だ。いつまでもあの王子様スタイルで居てほしい。なんて言ったらきっとあいつはまた、眉間に皺を寄せながら「本当この面食いバカ」と言うのだと思う。
─────パシャパシャパシャパシャパシャパシャ
刻みの良い連写音が鳴り響いている。スマホを構えてカメラのシャッターを切るのが止まらない私の隣でお姉さんは苦笑いをしている。
そんなカメラの先に居るのは、もういくつめの衣装か分からずうんざりしている雅の顔。洋服は白、黒、ワインレッド、紺、グレー、全部試してもらった。どれも似合いすぎて困る。ちなみに袴も着せたけどそっちはそっちで卒倒もんだった。
「あ、あの。お金は出すので全衣装着せてくれませんか。」
「あほか!そんな恥ずかしいお願いすんな!ぼけ!」
あほの次はボケと来た。口が悪い。
「奥様的に洋か和、どちらがお気に入りですか?」
苦笑いした女性スタッフが優しく問いかけてくれたが、私は顔を顰めてしまう。
「くッ…、恥ずかしながらどっちも選べません。」
「本当に恥ずかしい女だな、てめぇはよ。」
紺のジャケットを脱ぎながらそのジャケットをハンガーにかけて、ベスト姿になるけどその格好も格好良過ぎる。今日だけは何を言われてもされても許せる。
「てか、余計な事言って手間かけんな。夏帆の衣装合わせの時間無くなんぞ。」
「いいわよ。あんたが主役だもの。」
「花嫁より目立つ旦那普通いねぇんだよ。」
そう言いながら呆れた雅が対応してくれているスタッフに話し掛けて「夏帆の衣装決まった後決めます」と言って着替えに戻ってしまった。
まるで夢から醒めた気分だ。いつまでもあの王子様スタイルで居てほしい。なんて言ったらきっとあいつはまた、眉間に皺を寄せながら「本当この面食いバカ」と言うのだと思う。