執拗に愛されて、愛して
 そう言いながら私の衣装を決めているのだけど、私の衣装にはあまり気乗りしない。

 自分のサイズに合わせてドレスを選んでいるのだけど、出来るだけ肌を出さない様なデザインが良いかもなんて考えるけど、眺めても分からない。これが着たいとか本当に無くて、憧れの衣装を前に唸ってしまう。


「…お前本当、おしゃれ好きなのにそんな興味無くす?」

「もうドレスの方が完成され過ぎてて私の方が劣りそうよね。」

「そんな事ねぇと思うけど。」


 そう言いながら私を鏡の前に立たせて、Aラインタイプのドレスを手に持つと後ろから私の身体の前で合わせてくる。後ろに立って鏡越しに私の姿を見ていた雅が耳元で「ほら、綺麗じゃん。なんだって似合うよ。スタイル良いし。」と言葉にしている。

 それを見ている対応のお姉さんは口元を両手で抑えてこちらを見ていた。


「あ、胸は盛った方が良いんじゃね?それか育乳しとく?」

「キモイ!クズ!」


 撮影前に見える所に傷がつかない様に見えないみぞおちにエルボーを食らわせておいた。

 本当、クズとカスは死ななきゃ直らない。
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