執拗に愛されて、愛して
 数時間後、約束通りあれからカフェに入ってお茶をして、また軽く中を見て回って、夜ご飯をしてから一度家に荷物を置きに来た。雅の車は、私のマンションの近くの駐車場に停めている。


「こんな近くに住んでて今まで会わなかったの。俺等」


 荷物を置きながら驚いている雅に「そうね」と返事をする。私も雅の家に着いた時に全く同じことを思った。雅が居るはずが無いと思って生活していたから、仮にすれ違っていても気付かなかったのかもしれない。

 そう考えながら、買い物した物で雅に渡す物をまとめて整理する。自分の物よりも雅の物が多くて、後から冷静になって考えれば何をしているんだろう私は、と疑問を持つ。だけど、後悔はない。


「これ荷物ね。」


 上手くまとめたつもりだったけれど、紙袋が3つになっていて、流石に顔を顰めていた。


「絶対買いすぎだろ…。ストレス発散で買い物する奴って普通自分のもん買うんじゃねぇの?」

「私が欲しい服は大体揃ってるし、その時の流行は追うけどあまり買い足さないのよね。増えるのはメイク用品の方が多いかも。」

「他人にここまで貢げるのすげえな。」

「あんたの顔を見るとつい…。」


 不服だけれど、推しに貢いだと思う事にするしかない。

 もう一度言うけど、不服ではある。
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