執拗に愛されて、愛して
それから週末の金曜日だった。
もう日付は過ぎて午前3時の土曜日、になってしまったのだけど。
あれから私は眠れず雅の帰りを待ち続けていた…、けど今日も諦めていて、土日になると雅はどこに行っているのか帰って来なかった。
連絡も送れば返ってくる。
«今日は、帰ってくる?»
«帰らない。»
なんてそんな文。
それでも荷物は取りに帰るかも、なんてそう信じて待っていても玄関先からドアが開く音が聞こえてくる事が無かった。のだけど、今日だけは違った。
連絡は確かに帰らないと受けていたはずなのに、玄関が開く音がして私は急いで寝室を出てリビングの電気を点けに向かう。丁度入ってきた雅と目が合うと、雅は真っ直ぐにこちらを見ている。
「…おかえり。」
「…わすれもん。」
それだけ言うと寝室に向かって何かを取りに行く。
左手の薬指に私とお揃いの物はまだ付いていたけど、今日もただいまとは言ってくれなかった。
形がそこにあるだけで、もう愛なんてとっくに冷めているのだろうか。愛されていたことがどれほど贅沢な事で、当たり前じゃないのか、失って気付く私は馬鹿だと思う。
もう日付は過ぎて午前3時の土曜日、になってしまったのだけど。
あれから私は眠れず雅の帰りを待ち続けていた…、けど今日も諦めていて、土日になると雅はどこに行っているのか帰って来なかった。
連絡も送れば返ってくる。
«今日は、帰ってくる?»
«帰らない。»
なんてそんな文。
それでも荷物は取りに帰るかも、なんてそう信じて待っていても玄関先からドアが開く音が聞こえてくる事が無かった。のだけど、今日だけは違った。
連絡は確かに帰らないと受けていたはずなのに、玄関が開く音がして私は急いで寝室を出てリビングの電気を点けに向かう。丁度入ってきた雅と目が合うと、雅は真っ直ぐにこちらを見ている。
「…おかえり。」
「…わすれもん。」
それだけ言うと寝室に向かって何かを取りに行く。
左手の薬指に私とお揃いの物はまだ付いていたけど、今日もただいまとは言ってくれなかった。
形がそこにあるだけで、もう愛なんてとっくに冷めているのだろうか。愛されていたことがどれほど贅沢な事で、当たり前じゃないのか、失って気付く私は馬鹿だと思う。