執拗に愛されて、愛して
「咲人の時が間違いとか言わないけどさ、計画性は無かったし、もう1人ぐらい欲しいし、夏帆の仕事で問題がなければ良いんじゃねぇかなって。」


 そう言いながらも唇だけを避けて至る所への口付けを止めてはくれない。

 全く考える余裕なんてなくて、このまま流されてしまいそうな気がする。

 擽ったくて少し身体を押しても離れてはくれなくてそのままソファーにむしろ押し倒される。


「2人目、欲しいとか…っ、思ってたの?」

「咲人が産まれてからは、もう1人欲しいなとか思ってた。俺に似てるのも可愛いけど、俺はやっぱ子供は夏帆に似た子も欲しいよ。」

「それは…、そんなん、わかんないよ…。次も雅に似るかも…?」

「それはそれでいいけど、男だと苦労すんな。偏見で女殴りそうとか言われて。」

「ねぇ、笑わせないで。」


 雅の発言に少し笑うと、緊張も解けてきて雅も優しく微笑み掛けてくれる。その顔、やっぱり好きでたまらない。

 自分で気付いてるのか、どんなに優しい表情しているのか。

 そう思いながら頬に手を伸ばして、優しく撫でる。

 クズだと思い続けた男がこんなに家族思いな男だったとか、どんなギャップ落としてきてるわけ、本当。

 結婚してからの雅の方がずっとずっと好きになる。
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