執拗に愛されて、愛して
「あ、と言うか明日お義母さん来るんだっけ…。部屋の掃除しなきゃ…。」

「良いから。やっとくし…、てかうちの母親如きにそんな気遣うな。」

「そんなわけ行かないでしょこのおバカ!」


 お義母さんは時々遠方からこちらに遊びに来て一週間程咲人と結愛の時間を作りに来てくれる。咲人も結愛もお義母さんに懐いていてよく可愛がってくれている。

 うちの実家の祖父母も好きで、うちは長期休みに家族で帰省して、雅の実家へは何も無い日で良いからと言ってくれている。来なくても良いけど定期的に会いに行かせてくれと言う話でもう随分とこのスタイルが定着していた。


「あ、母さんがこの土日どっか泊ってきたら?って。」

「え?」

「結愛と咲人は見とくからたまには夫婦揃って過ごしてこいって言われてんだけど、夏帆さえ良ければどっか手配しといてもいい?」


 急な話に嬉しいけど、雅はそもそも土日忙しい人なのに。


「…雅は大丈夫なの?」

「颯が変わってくれるって。玲からも許可は昨日得たし、どう?」


 颯くんは、大学卒業後そのまま玲くんのバーで就職してそのまま働いている。玲くんに必死に頭を下げて雇ってもらったらしく、颯くんもお客様からも玲くんや雅からも愛されるバーテンダーに成長していた。そこまでお世話になったらもう行かない訳にも…。と考えて雅の提案に頷く。
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