執拗に愛されて、愛して
 カーテンから差し込む陽の光で目を覚ましてすぐ、案の定私は昨夜の事を後悔していた。

 何で恋人役を頼んでこうなる⋯!と両手で顔を覆ってひとまず急いで衣服を身に着けた。

 目が覚めた時、当然私達は生まれた時の姿で、雅は気持ちよさそうに規則正しい寝息を立てながらすやすやと眠っているだけだった。私のことを大事そうに抱きしめて、腕枕なんてして、起きた時に顔のいい男が目の前にいたから目がチカチカしていたけど、現実はとんでもない過ちが起きていた。

 この男とはきっと長い付き合いになるはずなのに、その矢先でワンナイトとか、私は何をしているのか。

 衣服を身に着けて雅の方を見るとまだ起きる様子はない。

 お酒も抜けて、睡眠もとれてすっきりした頭で周りを見渡すとしっかり避妊だけした痕跡だけは、3つ残っている。その事実を知ってまた背筋が凍る思いをして、自分の腕で自分を抱きしめた。

 お酒に酔っていて正常じゃなかったとは言え、3回も!?と、自分にも呆れてものが言えない。油断して、雅を家に入れてしまった自分のせいだという自覚があるから尚更頭が痛い。

 考え事をしていると、突然雅の方に体が引っ張られた。
< 42 / 331 >

この作品をシェア

pagetop