執拗に愛されて、愛して
「何か急に気持ち悪いわね。」

「何でだよ、感謝しろ。」


 そう言いながらお互い向かい合わせで座って「いただきます」と礼儀正しく手を合わせて食事に手を付ける。その時に今日買ったお酒を出し、グラスを2つ取って注いだ。


「ああ、絶対お酒に合うご飯。最高。」

「めっちゃいいな、温泉旅行。ハマりそう。」

「あんたと来るなんて思ってなかったけど、本当に最高。」


 お酒を片手に2人で感動する。

 今の間に中居さんたちが別部屋に、布団を敷いてくれている。至れり尽くせりでたまらない。こんなにだらけられる事なんて実家でもない。


「こんな自堕落な生活、毎日してたい。」

「動かなくなって、デブになりそ。」

「あんたデリカシーって知らないでしょ。」


 確かに毎日こんなにおいしい料理を毎日食べて眠っているだけであれば、間違いなく太る。

 それでもこんなおいしい料理にお酒に、すぐ寝れる状況に、目の前にイケメンが居る、こんな最高な環境が毎日あればいいのに、と願うだけは無料(ただ)なはずだ。
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