執拗に愛されて、愛して
 家に着くなりした事は男女の情事ではなく…、


「久々に食うピザうっま。」


 ピザの出前を取り寄せて食べる事だった。確かに久しぶりに食べるチーズたっぷりのピザは美味しい。それにお酒じゃなくてコーラチョイスなのも健全すぎて、何が起きているか分からない。

 人の家にピザ食べに来たの、こいつ。と、美味しそうにチーズを伸ばしながらピザを食べている男を、コーラを飲みながら眺めていた。

 この大学生のちょっとした贅沢パーティーみたいな状況に頭が混乱する。


「え、あんた何しに来たの。」

「玲に告られたんだって?昨日。」


 雅からの言葉に頭を抱えそうになる。玲くんわざわざ雅に言ったんだ。

 玲くんが何を考えているのかますますわからなくなった。どうして好きでもない私に告白して、それをわざわざ雅に言ったのか。

 玲くんは今、雅と私の関係が面倒なものになっていると分かっていたはずだ。


「昨日のは告白とかそんなんじゃないと思う。」


 てか実際、気になるとかは言われても好きなんて言われていないし、嘘は何もついていない。

 そもそも雅に本当の事なんて知ってもらう必要が無いから、こんな風に言わなくても良かったのだけど。

 玲くんとの話がよくわからない方向に進むと、決まって雅との関係性も少し意味がわからない方向に進むから良くない。
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