執拗に愛されて、愛して
「付き合えんの?玲と。」


 そう聞かれると、答えは間違いなくNOだ。イケメンだし優しいし癒やされる。かなりの好物件だとは思うけど、今からまた別の関係性を築くのが面倒くさい。


「いや、無理でしょ。お互いに。」

「何で?玲、女遊びもしないし優良物件じゃん。」

「よく知らない男と今から関係性を築いていくのは面倒くさい。そんな時間あれば買い物したり好きに過ごしたい。」


 そう返すと雅は笑っている。

 本当に玲くんが私に好意があれば失礼だと思うけど、無いと思うからこんな言い方が出来るし本気で考えなくても良いと思った。

 それに今出た発言が玲くんだからとか関係無く、本音で出た言葉だった。


「俺とは?」

「は、何で。あんたも別に私の事好きじゃないでしょ。」


 そう言って笑って流す。

 お互い交際期間があるから何となくお互いの事を理解していて、無駄な会話が必要無いのも楽でいい。

 雅は私の身体の関係を求めていて、私は両親に嘘を吐く為の悪友としての関係を求めている。

 今は利害が一致しているから、前程身体の関係を持っても腹が立たなくはなった。

 ただきちんとそういう風に契約を結んだ訳でもないから、毎度こんな風に押しかけられては困るけど、時々なら相手してもいいはそういう意味で言った。
< 93 / 331 >

この作品をシェア

pagetop