お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「奈都子…好きだよ」
「うん。…私も好きだよ、響」
「…正直に言うな。…奈都子を抱きたい。奈都子の全部を知りたいし、奈都子の全部を愛したい」
っ!
こんな風にまっすぐな気持ちを伝えられたことがなくて驚いたけど、それ以上に響の想いが嬉しかった。
でも、〝私も抱かれたい〞と素直に言うのが恥ずかしくて、響の首元に顔をうずめたまま「うん」とだけ答えた。
「…それは?」
「…いいよ、ってこと」
「俺…未経験だけど…それでもいいか?」
その、声に現れている躊躇の元を取っ払ってあげたくて、体を起こすとまっすぐに響を見た。
「そんなの関係ないよ。私だってそれほど経験ないし。…響こそ私でいいの?私なんか色っぽくもないし、慣れてないし、色々とうまくできないと思う。…だから…響の初めてなのに満足してもらえないかもしれないけど…」
「それこそ関係ねぇよ。俺は奈都子だから抱きてぇし、知りてぇの。てゆーか俺の方こそ奈都子を気持ちよくさせてあげられねぇと思うけど…」
「ううん!私、そういうのを望んでるわけじゃないから」
「俺もだよ。快楽だけを求めたいんじゃない。奈都子と心と身体、全てで愛し合いたいんだ」
「…ありがとう、響…」
「いや、俺の方こそありがとな、こんな俺を好きになってくれて」
そう言うと腕を緩め、私の身体を少し離すと、私の頬に手を添えた。
こっこれはもしかして…キス…?とドキドキしながら響の顔をまじまじと見る。
「ふ、奈都子、顔が赤いぞ。何を期待してたんだ?」
わぁぁっ!
「きき期待って!…ていうか、そりゃ赤くもなるよ!この距離でカッコいい響と見つめ合うとか、すっごい照れるし恥ずかしいんだから!ていうか響だって赤いからね?」
と、照れ隠しで言い返す。
ふふ、何だか言い合ってた頃みたい。
「マジか!ヤベー、余裕見せたかったのに無いのバレバレじゃん、ハハハ」
そう素直に笑う響にホッとすると、私も素直に伝えた。
「どんな響でも大好きだから…私には余裕の無いところも見せて?」
私には包み隠さず見せて欲しいんだ。
「奈都子…」
「私も響には素直な私を見せていきたいから」
「あぁ。どんな奈都子だって俺は大好きだし、愛してるからな」
「ありがとう、嬉しい!ふふっ」
そう笑って、響の脚の上からヒョイと立ち上がった。
「ごめんね、ずっと重かったでしょ、足痺れてない?あ、ホントのこと言っていいからね、重かったって言われても落ち込まないから」
本当に申し訳なくてすぐに謝ると、響は笑ってくれた。
「ハハッ大丈夫、マジで全然重くねぇから」
「それなら良かった。…あっ、気付かなくてごめんね、冷たいお茶持ってくる!」
空になったグラスが目に止まり、おかわりを持ってくるのをすっかり忘れていた事に気がついたから、「気が利かなくてごめんねー」とか言いながらそそくさとキッチンへと向かった。