お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「あれ…?」
冷蔵庫の扉に手を掛けて引くも、なぜか扉が開かなくて不思議に思っていると、すぐ後ろから「奈都子」と私を呼ぶ声が聞こえた。
ん?と、顔を上げると、冷蔵庫の扉の上部を響の手が押さえているのが目に入った。
「なぁんだ、響が押してたんだ。もう、開かないからビックリしたんだからね?あははっ」
振り返って笑うと、緊張が見える表情の響が私の手に指を絡め、そっと顔を近づけてきたから……
……目を閉じて、響を待った。
それは、そっと、ゆっくり触れただけの、ぎこちなくて世界一優しいキス。
だけど、そのぎこちなさが、緊張しながらも私を求めてくれた響の最初の精一杯だと思うと、嬉しくて愛しくて…心のままに抱きついた。
「響…大好き…!」
「…奈都子…もっとしていい?キス」
後頭部を優しくまさぐるその手にゾクゾクしながら顔を上げると、男の色気を宿した瞳に見つめられた。
そして、その眼差しは私の理性の塊をとろとろと溶かしていき、気付けば催眠術にかかったみたいに素直に言葉を口に出していた。
「私…響にキスしたい…」
その言葉に響が優しい眼差しを返してくれたから…
響の首の後ろにそっと両手をまわし、優しく引き寄せた。
「響……大好き」
あぁ…
一度唇に触れてしまったら気持ちがとまらない!
愛しくて、愛しくて、どうしようもないの!
響の唇を啄むように優しく愛しく触れていたら、響が首の後ろにある私の手をほどいた。
あ…積極的すぎて嫌だったのかな…と少し後悔し始めた時。
「奈都子…もう止められないからな」
という言葉と共に私の頬に大きな手のひらが添えられると、グッと唇が押し当てられた。
そして、私がしたのより濃厚な、唇から〝愛してる〞が伝わってくるキスが続き、それは私から理性を失わせた。