お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「んっ…」
「奈都子……可愛い…」
「…響…」
響が私をシンクに座らせると身長差がさっきよりも縮まり、もっと深い、お互いの舌で愛し合うキスへと変わった。
キスの合間に吐息混じりに名前を呼ばれると、肉体的に感じるのとは違う精神的な快感にゾクゾクした。
だから…私も響の名前を何度も呼んだ。
キスってこんなに愛を感じ合う行為だったんだ…
それに気付けたのは響だから、だよね。
響だから私は愛したいし、愛されたいんだ。
「奈都子、好きだ…」
唇が離れると、響にきつく抱き締められた。
だから私も、ぎゅうっと抱き締める。
「私も大好きだよ」
「奈都子の全部、見てもいい?」
「いいよ。だから…私にも見せて、響の全部」
そう言うと、響が驚いた様に私を見た。
「それは、俺の傷も…?」
「うん。私もね、響の全部を愛したいの」
そう答えてからしばらく見つめあっていたが、不意に響が目をつぶると、溢れた涙が頬を伝ってポタリと落ちた。
「…響…?」
「ハハ、ごめん、奈都子の愛の言葉に感動しちゃった」
そう明るく言ってくれたから、私の失言ではないと分かりホッと胸を撫で下ろした。
「奈都子にそこまで愛されてるのがすげぇ嬉しくて……ありがとう」
そう優しく抱き締めてくれた響を、私も優しく抱き締める。
「当たり前だよ。響も私に対して同じ想いでいてくれてるんだもん」
自信を持って言える。
今までこんなに自惚れたことなんて一度もなかったけど、ここまで言い切れるのは、響がそれほどの愛を与えて、伝えてくれているから。
「ありがとう、奈都子。ちゃんと俺の想いが届いててよかった。……はぁ…ヤバい。今すぐにでも押し倒したいくらい好きすぎて心臓がバクバクする」
「ふふっ、いいよ。じゃあ…ベッドに行く?」
「!…言ったな?ホントに連れてくぞ?押し倒すぞ?」
「あはっ、いいよ」
「…本気にしてねぇだろ…」
「ううん、本気にして……あわわっ、ちょ、ちょっと、重いからいいって!歩けるから下ろしてって!」
響が、慌てる私をヒョイっとお姫様抱っこするとスタスタと寝室へ向かい、ベッドにそっと下ろした。