お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「ほぇー…ここですかぁ…」
桜賀が、とあるビルの前で足を止めて「着いたぞ、この上な」と言うので、思わず見上げてしまった。
「時間もちょうどよかったな。…ここまで来ればさすがにはぐれないだろ」
と、ここで手を離された。
「あっ…ありがと……お陰で迷うことなく来れました」
それは本当の事だから、ペコリと頭を下げた。
「店まで繋いでやろうか?手」
ふぁっ!?「いやっ、もう大丈夫だしっ」
「フッ…冗談に決まってんだろ。じゃあ上がるぞ」
「………」
冗談を真に受けてしまい、恥ずかしく思っていると、桜賀がさっさとビルへ入って行くので、慌てて後を追った。