お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「…川嶋さんがどうかしたの?」
「今日あれから本社に戻ったら、おばちゃんから、修一くんが入院することになったって連絡があって」
「そう…修一くん大丈夫かな…心配だね」
「頃合いを見て一緒に見舞いに行くか。奈都子も一度会ってるもんな」
「うん、そうしたい」
「それで、おばちゃんも今週と来週はまともに出勤できそうにないから、明日から川嶋さんの面倒を母さんと俺が見ることになって」
「えっ…そうなんだ」
「しかも来週は窓口研修が始まるだろ?せっかく奈都子が本社に来るってのに…」
「そっか…」
「けど仕事だから仕方ないし、奈都子と話すのだって今日みたいに普段に近い感じで接するつもりだから」
「うん、わかった」
とは言ったもののやはり不安が頭をよぎり、響の肩にもたれ掛かると、私の頭を優しく撫でてくれた。
「…どうした?」
きっと川嶋さんは響の事が好きだ。
それは今日それとなく見ていただけでわかった。
あんなに可愛い人に好かれたら、いくら響だって悪い気はしないよね。
性格も悪くは見えなかったし。
そんな子が、響の隣で働く…
日中、ずっと一緒にいるんだ…
私の響なのに…
なんて…仕方のないことを考えちゃうとか、私も〝響不足〞なのかも。
仕事なんだから割り切らなきゃなのに。
「…ううん、何でもない、ちょっと甘えたくなっただけ」
そっと身体を離してそう言うと、ちゅ、と優しいキスをしてくれた。
「ごめんな、もっと甘やかしたいけど、そろそろ帰らないと…」
「うん、大丈夫。週末は来れそう?」
「あ、そうだった!ごめん、今週末だけど、おばちゃんの代わりに母さんの出張についてくことになったんだった」
「そうなんだ。あっ、その出張って川嶋さんは…」
「行かない行かない。仕事もできないんだから連れてけないよ」
ほっ…
「そっか」
「奈都子が心配する様なことはないから。じゃあ、また連絡するな。奈都子も何かあればすぐに言えよ?」
「うん…ありがとう」
最後に私を抱き締め、また優しいキスをすると、響はこの部屋を後にした。
「今日あれから本社に戻ったら、おばちゃんから、修一くんが入院することになったって連絡があって」
「そう…修一くん大丈夫かな…心配だね」
「頃合いを見て一緒に見舞いに行くか。奈都子も一度会ってるもんな」
「うん、そうしたい」
「それで、おばちゃんも今週と来週はまともに出勤できそうにないから、明日から川嶋さんの面倒を母さんと俺が見ることになって」
「えっ…そうなんだ」
「しかも来週は窓口研修が始まるだろ?せっかく奈都子が本社に来るってのに…」
「そっか…」
「けど仕事だから仕方ないし、奈都子と話すのだって今日みたいに普段に近い感じで接するつもりだから」
「うん、わかった」
とは言ったもののやはり不安が頭をよぎり、響の肩にもたれ掛かると、私の頭を優しく撫でてくれた。
「…どうした?」
きっと川嶋さんは響の事が好きだ。
それは今日それとなく見ていただけでわかった。
あんなに可愛い人に好かれたら、いくら響だって悪い気はしないよね。
性格も悪くは見えなかったし。
そんな子が、響の隣で働く…
日中、ずっと一緒にいるんだ…
私の響なのに…
なんて…仕方のないことを考えちゃうとか、私も〝響不足〞なのかも。
仕事なんだから割り切らなきゃなのに。
「…ううん、何でもない、ちょっと甘えたくなっただけ」
そっと身体を離してそう言うと、ちゅ、と優しいキスをしてくれた。
「ごめんな、もっと甘やかしたいけど、そろそろ帰らないと…」
「うん、大丈夫。週末は来れそう?」
「あ、そうだった!ごめん、今週末だけど、おばちゃんの代わりに母さんの出張についてくことになったんだった」
「そうなんだ。あっ、その出張って川嶋さんは…」
「行かない行かない。仕事もできないんだから連れてけないよ」
ほっ…
「そっか」
「奈都子が心配する様なことはないから。じゃあ、また連絡するな。奈都子も何かあればすぐに言えよ?」
「うん…ありがとう」
最後に私を抱き締め、また優しいキスをすると、響はこの部屋を後にした。