お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
「えっ…?」
「間宮くんの思いは分かりました。…悪意があったわけではないことと、反省もしていることを、私は信じます。…だから、通報はしません」
「何で…?ナツ……我慢しなくていいんだよ?言っただろう?僕は逮捕される覚悟はできてるって。…ナツだって嫌だろ?こんな奴が野放しにされたら…」
通報しないと言われたのに、喜ぶどころか逆に少し困った様な表情の間宮くんに、言葉を続けた。
「…思い出したの。…真面目で優しくて一生懸命だった頃の間宮くんを。…あなたは私の事になるとよく見境がなくなってたな、ということも」
「…あぁ、そうだったね…」
「でも、大抵のことは私が本気で伝えれば、あなたは考えが独走している事に気付いてくれてた。ただニイナさんの時はダメだったけど」
「…あの時は…本当に自分を制御できなかったから…」
「今日の件は恋人の裏切りとかではないよね。だから、もし襲われてる最中に私が本気で抵抗していたら、間宮くんは手を止めてくれたんじゃないか、とも思った」
「そんなのは当たり前だよ!ナツが本気で嫌がっているってわかったらそれ以上のことはしないよ!…ただ今日は……僕とナツは離れていても想い合っている恋人だと……ナツは桜賀さんと別れたくても強く出られないだけだと思い込んでいたから……子供を作ることが二人の最善策だと思って…」
「ま。つまり間宮は、ナツコと桜賀を別れさせる計画にまんまと利用されてたってワケね」
「…いい歳して情けないよ…」
はぁ…とため息をつきながら、間宮くんはかぶりを振る。
「奈都子は本当にこれで終わらせていいのか?」
「うん。…悪意はなかったみたいだし、多少怖い思いはしたけど、実際は未遂に終わってるから」
「そっか、わかった。俺は奈都子の意志を尊重するよ」
「ありがとう」
優しく私を見つめる響に微笑み返すと、もう一度、間宮くんに向き合った。
「間宮くん。状況は分かってもらえたと思うけど、私の口からはまだ伝えてなかったから、言わせてもらうね」
「…なにかな…?」
「私は、響のことを心から愛しているから結婚したの。私が結婚したかったの。だから、間宮くんだけではなく、他の人も選ぶことはありません」
そうキッパリと告げると、間宮くんはフッと笑った。
「それは分かってるよ。ナツのあの幸せな表情がそれを物語っていたからね。でも、それを聞けて良かった。はっきりと言ってくれるのもナツの優しさだって知ってるから。…ありがとう。もう僕の方から関わる様な事はしないと誓うよ」
「間宮くん…」
「ナツ、幸せにな」
間宮くんのその穏やかな笑顔にはもう、濁りや曇りは見えなかった。
そして、その場で間宮くんを釈放してもらい、私達も南さんにお礼を伝えてホテルを後にした。
「間宮くんの思いは分かりました。…悪意があったわけではないことと、反省もしていることを、私は信じます。…だから、通報はしません」
「何で…?ナツ……我慢しなくていいんだよ?言っただろう?僕は逮捕される覚悟はできてるって。…ナツだって嫌だろ?こんな奴が野放しにされたら…」
通報しないと言われたのに、喜ぶどころか逆に少し困った様な表情の間宮くんに、言葉を続けた。
「…思い出したの。…真面目で優しくて一生懸命だった頃の間宮くんを。…あなたは私の事になるとよく見境がなくなってたな、ということも」
「…あぁ、そうだったね…」
「でも、大抵のことは私が本気で伝えれば、あなたは考えが独走している事に気付いてくれてた。ただニイナさんの時はダメだったけど」
「…あの時は…本当に自分を制御できなかったから…」
「今日の件は恋人の裏切りとかではないよね。だから、もし襲われてる最中に私が本気で抵抗していたら、間宮くんは手を止めてくれたんじゃないか、とも思った」
「そんなのは当たり前だよ!ナツが本気で嫌がっているってわかったらそれ以上のことはしないよ!…ただ今日は……僕とナツは離れていても想い合っている恋人だと……ナツは桜賀さんと別れたくても強く出られないだけだと思い込んでいたから……子供を作ることが二人の最善策だと思って…」
「ま。つまり間宮は、ナツコと桜賀を別れさせる計画にまんまと利用されてたってワケね」
「…いい歳して情けないよ…」
はぁ…とため息をつきながら、間宮くんはかぶりを振る。
「奈都子は本当にこれで終わらせていいのか?」
「うん。…悪意はなかったみたいだし、多少怖い思いはしたけど、実際は未遂に終わってるから」
「そっか、わかった。俺は奈都子の意志を尊重するよ」
「ありがとう」
優しく私を見つめる響に微笑み返すと、もう一度、間宮くんに向き合った。
「間宮くん。状況は分かってもらえたと思うけど、私の口からはまだ伝えてなかったから、言わせてもらうね」
「…なにかな…?」
「私は、響のことを心から愛しているから結婚したの。私が結婚したかったの。だから、間宮くんだけではなく、他の人も選ぶことはありません」
そうキッパリと告げると、間宮くんはフッと笑った。
「それは分かってるよ。ナツのあの幸せな表情がそれを物語っていたからね。でも、それを聞けて良かった。はっきりと言ってくれるのもナツの優しさだって知ってるから。…ありがとう。もう僕の方から関わる様な事はしないと誓うよ」
「間宮くん…」
「ナツ、幸せにな」
間宮くんのその穏やかな笑顔にはもう、濁りや曇りは見えなかった。
そして、その場で間宮くんを釈放してもらい、私達も南さんにお礼を伝えてホテルを後にした。