お守りに溺愛を込めて~初恋は可愛い命の恩人~
響が「どこに泊まるかは当日のお楽しみな」とサプライズで予約してくれたのは〝隠れ家のようなお宿〞として人気のある旅館。
客室数は8部屋と多くはなく、全てが露天風呂付きで、いずれも趣向の違う離れのお部屋になっている。
私達の泊まるお部屋は、木の温もりを感じられるナチュラルな雰囲気で、心からリラックスできる素敵なお部屋。
しかもマタニティ&子連れプランでお願いしてくれていたらしく、お料理や飲み物をはじめ室内のしつらえなど、随所で感じられる妊婦さんや子育てパパママを労ってくれるホスピタリティに感動しっぱなし!
お部屋でお夕食をいただき、満腹のおなかが落ち着いた頃に3人でお部屋の露天風呂に入っていると、萌音が可愛い笑顔を見せて言った。
「パパとママって、ラブラブだよね!」
「ふふ、そうだね」
「パパとママは大好き同士だからな」
私達が顔を見合わせて言うと、萌音が「そっかー、だからなんだね」と言う。
「萌音ちゃん、何が〝だから〞なの?」
「ラブラブだから、おそろいなんでしょ?」
ん?
「おそろい?…って何のこと?」
「これ、おそろいだよね?パパのこれと、ママのこれ」
萌音が指をさして言った〝パパのこれ〞とは、響の胸に残る昔の手術痕のこと。
そして〝ママのこれ〞とは、萌音を帝王切開で生んだ時にできた、私の下腹部にある縦の手術痕のこと。
実は、萌音は帝王切開で生まれたんだ。
元々は普通分娩の予定だったの。
それが、陣痛が来て産院で出産に向けて様子を見ていた時、お腹の赤ちゃんの心拍数に異常が見られて…
それで、すぐに診てくれた先生から「へその緒が首に巻き付いている」と言われ、その心拍数の変化から、急遽帝王切開に切り替わったんだ。
響は手術の怖さを知っているから、すごく心配してくれてた。私の体もメンタルも。
立ち会い出産の予定だったのに「手術となれば隣で手を握っててあげられないし…」とすごく不安そうにしていたけど、私は急な展開だったのが逆に良かったのか、何も怖くなかったんだ。
「わかりました、とにかくこの子を助けて下さい。もし万が一の時は、迷うことなくこの子優先でお願いしますね。きっと私は何とかなりますから、ふふ」
お腹を優しくさすりながら、毅然と、でも笑顔で先生に言う私に、響はとても驚いたそうだ。
無事に手術が終わり、病室で響と再会した時に「母は強し、ってこのことだな。奈都子は本当に立派なママだよ、改めて尊敬する。…奈都子も…無事でいてくれて本当に良かった……俺達の娘を…生んでくれてありがとう…」って涙目で言ってくれて…私も安堵と嬉しさで泣いちゃった。
…麻酔が切れてからはもう痛くて痛くて、別の意味で泣いてたけどね(苦笑)
客室数は8部屋と多くはなく、全てが露天風呂付きで、いずれも趣向の違う離れのお部屋になっている。
私達の泊まるお部屋は、木の温もりを感じられるナチュラルな雰囲気で、心からリラックスできる素敵なお部屋。
しかもマタニティ&子連れプランでお願いしてくれていたらしく、お料理や飲み物をはじめ室内のしつらえなど、随所で感じられる妊婦さんや子育てパパママを労ってくれるホスピタリティに感動しっぱなし!
お部屋でお夕食をいただき、満腹のおなかが落ち着いた頃に3人でお部屋の露天風呂に入っていると、萌音が可愛い笑顔を見せて言った。
「パパとママって、ラブラブだよね!」
「ふふ、そうだね」
「パパとママは大好き同士だからな」
私達が顔を見合わせて言うと、萌音が「そっかー、だからなんだね」と言う。
「萌音ちゃん、何が〝だから〞なの?」
「ラブラブだから、おそろいなんでしょ?」
ん?
「おそろい?…って何のこと?」
「これ、おそろいだよね?パパのこれと、ママのこれ」
萌音が指をさして言った〝パパのこれ〞とは、響の胸に残る昔の手術痕のこと。
そして〝ママのこれ〞とは、萌音を帝王切開で生んだ時にできた、私の下腹部にある縦の手術痕のこと。
実は、萌音は帝王切開で生まれたんだ。
元々は普通分娩の予定だったの。
それが、陣痛が来て産院で出産に向けて様子を見ていた時、お腹の赤ちゃんの心拍数に異常が見られて…
それで、すぐに診てくれた先生から「へその緒が首に巻き付いている」と言われ、その心拍数の変化から、急遽帝王切開に切り替わったんだ。
響は手術の怖さを知っているから、すごく心配してくれてた。私の体もメンタルも。
立ち会い出産の予定だったのに「手術となれば隣で手を握っててあげられないし…」とすごく不安そうにしていたけど、私は急な展開だったのが逆に良かったのか、何も怖くなかったんだ。
「わかりました、とにかくこの子を助けて下さい。もし万が一の時は、迷うことなくこの子優先でお願いしますね。きっと私は何とかなりますから、ふふ」
お腹を優しくさすりながら、毅然と、でも笑顔で先生に言う私に、響はとても驚いたそうだ。
無事に手術が終わり、病室で響と再会した時に「母は強し、ってこのことだな。奈都子は本当に立派なママだよ、改めて尊敬する。…奈都子も…無事でいてくれて本当に良かった……俺達の娘を…生んでくれてありがとう…」って涙目で言ってくれて…私も安堵と嬉しさで泣いちゃった。
…麻酔が切れてからはもう痛くて痛くて、別の意味で泣いてたけどね(苦笑)