告白[Confession of love]
「今のクラスは残り3ヶ月ほどだけど、宜しくな!」

 休憩時間に入ると、純太は俺の席まで来て声を掛けてくれた。

「ハハハ、ホント中途半端な時期の転校だよね。純太……くんだよね、よろしく」 

「『くん』なんて付けんなよ! 純太でいいよ、俺も拓巳って呼ぶし。にしても、191センチって凄いな。ウチの学年で一番高いんじゃないかな」

「へー、そうなんだ。前にいた高校では、196センチの奴がいたんだよ。しかも、そいつも高2で。俺より目線が上の奴ってなかなかいないから、新鮮だったよ」

 そう言って笑うと、純太も「すげー」と笑った。

「ところでさ、純太って髪の毛明るいけど、地毛じゃ無いよね?」

「ああ、もちろん」

 純太はカラッと答えた。

「校則とか大丈夫なの?」

「どうだろ? 他のクラスにもチラホラいるし、先生に怒られた事もないな。——拓巳もやってみたいとか?」

「いやいや、前の学校の校則は厳しかったからさ……何か自由でいいなって思って」

「ハハハ、そうなんだ。——ところでさ、前の学校の校則で面白いのってあった?」

 そんな感じで、純太はどんどんと話題を広げてくれた。休憩時間をどう過ごすか悩んでいた事もあり、本当に助かった。

 神野純太。

 転校初日から、俺は良い友人に巡り会えた。
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