君と始める最後の恋
「先輩、好きです。大好き!」


 私の言葉に対して更に先締める力が強くなる。言葉の代わりに行動で返してくれている様な、不器用な先輩なりの愛の示し方。


「で、いつまで先輩?」

「え…。」

「今は君の先輩じゃなくて彼氏、なんですけど。」


 君の先輩ってワードでもやばいのに、彼氏なんですけど!?その言葉の破壊力がやばくて爆散しそうになる。

 ああ、もう好きすぎる。言い方も可愛い。

 悶えつつも私もきちんと恋人モードになりたくて、先輩の言う事に答える。


「類、くん。」


 絶対顔真っ赤な気がする、私。

 何も言ってくれない先輩の顔を見ると先輩の顔も赤かった。

 え、可愛い。ちの彼氏が可愛いでしか無いんですが。この尊い生き物何ですか?産んだ方今すぐ目の前に出てきて、泣いて土下座でお礼を言わせてください。


「はあ、普通に無理。」


 そう言いながら私から顔を見れないようにまたぎゅっと抱き寄せてくる。


「え、お顔見たいんですが!」

「無理、見んな。」

「え!?」


 先輩のことは何もわからないけど、幸せでしか無い。

 これからもたくさん先輩のことを知っていけたらうれしい。
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