君と始める最後の恋
 家に着くとお先にシャワーを頂いてゆっくりさせてもらった。

 テレビでは時々再放送される映画が今日も流れている。類くんが帰ってくるまでの間映画を見ながら、小川くんとのことを整理した。諦めませんからと言われてしまったけど、私としては心変わりする事は無いので小川くんが傷付きすぎる前に離したい。

 私が類くんを好きなのを知っている以上、下手に彼氏いるからとも言えない。恋愛する気ないで引いてくれる様子もないし、どれもこれも小川くんを突き放せそうな言葉はない。

 考え事をしながらソファーで待っていると、類くんもお風呂から戻って来た。


「あ、おかえりなさい。」

「ん、今日の映画何?」

「何か恋愛系です。漫画が大ヒットしてましたよねこれ。」

「恋愛系の漫画も映画も見ないからわからない。」


 そう言いながらも私の隣に腰を落として一緒にテレビに目を向けている。


「ええ、一生懸命誰かが恋をして葛藤したりしている姿は感動しますし、見ていたくなりますよ。後は憧れちゃったりとか。」

「へぇ、そう。」


 類くんの返事は随分と素っ気無い。私の言葉にあまり共感は出来ないようで刺さっている感じは全く無かった。
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