君と始める最後の恋
「余裕ぶっこいてる割に遅いんじゃないの。」
定時を少し過ぎた頃、椅子を私のデスクの方まで移動させてきて頬杖を付いてこちらを見ている類くん。
距離が近くて思わずときめいてしまいそうになる。それどころじゃないのは本当100も承知なのですけども。自分のお顔の破壊力がわかっていないこの先輩は。
「も、もうちょっとで終わりますって…。」
「早くして、沙羅が待ってる。」
「ああ、もう早く沙羅さんに会いたい…。」
ひとまず今日はスケジュールをチェックしてメールを確認して送ったら終わりだ。
この後は久しぶりに沙羅さんのお宅に向かう。すごく楽しみ。
スケジュールを入れ終わって、メールを送るとようやく本日の業務が終了した。
「おまたせしました一ノ瀬先輩。」
「うん。」
そう短く返事をすると一緒に立ち上がる。
いつも沙羅さんの家に行くとお泊りかも!なんてウキウキしてたけど最近はそんな事関係なく一緒にお家に帰れるんだな。こんな風に当たり前に一緒に会社を出れる日が来るなんて思っていなかったからすごく嬉しい。
定時を少し過ぎた頃、椅子を私のデスクの方まで移動させてきて頬杖を付いてこちらを見ている類くん。
距離が近くて思わずときめいてしまいそうになる。それどころじゃないのは本当100も承知なのですけども。自分のお顔の破壊力がわかっていないこの先輩は。
「も、もうちょっとで終わりますって…。」
「早くして、沙羅が待ってる。」
「ああ、もう早く沙羅さんに会いたい…。」
ひとまず今日はスケジュールをチェックしてメールを確認して送ったら終わりだ。
この後は久しぶりに沙羅さんのお宅に向かう。すごく楽しみ。
スケジュールを入れ終わって、メールを送るとようやく本日の業務が終了した。
「おまたせしました一ノ瀬先輩。」
「うん。」
そう短く返事をすると一緒に立ち上がる。
いつも沙羅さんの家に行くとお泊りかも!なんてウキウキしてたけど最近はそんな事関係なく一緒にお家に帰れるんだな。こんな風に当たり前に一緒に会社を出れる日が来るなんて思っていなかったからすごく嬉しい。