君と始める最後の恋
────Side 志織
本当に何か郁先輩って放っとけない。
小川くんの時は付き合うはず無いなという確信もあったけど、今回ばかりは放っては置けない元彼。元とは言え過去にお互い好き同士で、そしてそんな元彼は郁先輩を好き。それでいて、元彼とは当時嫌いで別れた訳では無い。
もちろん郁先輩の気持ちが心変わりするなんて思ってない。思っていないけれど、どうしてあの2人は幸せになろうとすると何かしらの邪魔が入るのか不思議で仕方がない。
私が入る事でもないけど、単純に嫌だった。郁先輩と一ノ瀬さんの間を掻き乱されるのが。
そう考えている時、ちょうどオフィスに戻ろうとしている私と出先に行こうとしてる小鳥遊さんがすれ違い、その時に小鳥遊さんを呼び止めた。話すのは、小鳥遊さんが来た初日に挨拶を交わした以来初めてだ。
「あの!お話あるんですけど!」
私の少しカリカリとした様子に驚いた表情を向ける小鳥遊さん。
そりゃそうだろう、課が違う郁先輩の後輩に急に呼び止められたのだから。
本当に何か郁先輩って放っとけない。
小川くんの時は付き合うはず無いなという確信もあったけど、今回ばかりは放っては置けない元彼。元とは言え過去にお互い好き同士で、そしてそんな元彼は郁先輩を好き。それでいて、元彼とは当時嫌いで別れた訳では無い。
もちろん郁先輩の気持ちが心変わりするなんて思ってない。思っていないけれど、どうしてあの2人は幸せになろうとすると何かしらの邪魔が入るのか不思議で仕方がない。
私が入る事でもないけど、単純に嫌だった。郁先輩と一ノ瀬さんの間を掻き乱されるのが。
そう考えている時、ちょうどオフィスに戻ろうとしている私と出先に行こうとしてる小鳥遊さんがすれ違い、その時に小鳥遊さんを呼び止めた。話すのは、小鳥遊さんが来た初日に挨拶を交わした以来初めてだ。
「あの!お話あるんですけど!」
私の少しカリカリとした様子に驚いた表情を向ける小鳥遊さん。
そりゃそうだろう、課が違う郁先輩の後輩に急に呼び止められたのだから。