君と始める最後の恋
「一ノ瀬先輩…。」

「…何で言われっぱなしなの?自信持って言い返せばよかったのに。」

「だって、実際補佐でもない私が変ですよ。2課の先輩のコーヒーを淹れにいくなんて。」

「変とか知らない、俺が誰に頼もうが勝手でしょ。」

「我儘で横暴です!」


 割と先輩はこう言う坊ちゃん気質というか、子供みたいな所が顔を出してくる。

 可愛いですけど…!?

 類くんは少し私の耳元に口元を寄せると「君だけ、俺の我儘なら聞いてくれるでしょ」と言って置いていたコーヒーを手に取って給湯室を出ていく。

 ず、ずる…!

 少し低くて甘い声に腰が抜けそうになる。

 何、今の君だけ、の破壊力!最推しから確定ファンサもらったんですが!私の人生に置いて推しは類くんしか居ないけど、そんな推しと付き合えてる私幸せ者過ぎない!?なんて、こんな世界一の幸せ者は私だけでは…?と思う。
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