君と始める最後の恋
「郁、戻って。動けない」
「…はい。」
そう返事をしてソファーに座って、大人しくしていると類くんがテーブルにホットミルクティーを置いてくれる。映画を一緒に選んで、話題になっている作品をリラックスしながら見る。
(な、何か寂しいな?)
少し間の空いた距離にすら寂しさを感じる。全然映画の内容なんて入ってこない。こういう時相変わらず素直に甘えられない自分は、面倒な性格していると思う。
そんなことを悶々として考えていると、類くんがマグカップをテーブルに置く。
「何か遠くない?何でいつもくっついてくんのに今日こんな絶妙な距離取ってくるわけ。寄れば。」
そう言いながら私の肩を抱き寄せると、そのまま頭も肩の方まで寄せられ、ポンポンと頭を撫でられる。
「(ず、ずるい~!)」
類くんのこういうさりげなく甘い所がズルくて好きで、悶々としていたことがすべて吹き飛ぶ。
「好きです、無理…。」
「は?」
相変わらず様子がおかしい私に類くんは意味わかんないとでも言いたげな顔をしていたけど、気にする事無く映画の方に意識を戻していく。
結婚しても変わらない事が多くて時々夢なんじゃないかと思ってしまうけど、この幸せな日常さえあればいいかと思う。
「…はい。」
そう返事をしてソファーに座って、大人しくしていると類くんがテーブルにホットミルクティーを置いてくれる。映画を一緒に選んで、話題になっている作品をリラックスしながら見る。
(な、何か寂しいな?)
少し間の空いた距離にすら寂しさを感じる。全然映画の内容なんて入ってこない。こういう時相変わらず素直に甘えられない自分は、面倒な性格していると思う。
そんなことを悶々として考えていると、類くんがマグカップをテーブルに置く。
「何か遠くない?何でいつもくっついてくんのに今日こんな絶妙な距離取ってくるわけ。寄れば。」
そう言いながら私の肩を抱き寄せると、そのまま頭も肩の方まで寄せられ、ポンポンと頭を撫でられる。
「(ず、ずるい~!)」
類くんのこういうさりげなく甘い所がズルくて好きで、悶々としていたことがすべて吹き飛ぶ。
「好きです、無理…。」
「は?」
相変わらず様子がおかしい私に類くんは意味わかんないとでも言いたげな顔をしていたけど、気にする事無く映画の方に意識を戻していく。
結婚しても変わらない事が多くて時々夢なんじゃないかと思ってしまうけど、この幸せな日常さえあればいいかと思う。