君と始める最後の恋
甘さしかない


────…頑張って早く帰るから。寝落ちしないで待ってて。



 そう言われて帰ってきて今私は夕食を作っている。

 意味も無く鍋の中に入っているスープをおたまで混ぜていた。

 最近確かにそう言う事ご無沙汰だったし、でも、今日何でもない日に…?

 本当に急な事に意味の分からない思考がずっとグルグル回ってしまっている。

 何で急に…。

 もう頭がその事でいっぱいになってしまって落ち着かない。

 それからご飯を一人で食べて片付けややる事を済ませてお風呂に入る。このお風呂に入っている間も、いつもよりも体の隅々まで念入りに洗う。

 そしてお風呂から出ても、いつもよりふわふわのルームウェアにお気に入りの下着をチョイスしてしまう。


「(わ、私期待しすぎでは!?)」


 きゃ~!と一人でばたばたと暴れて、類くんが帰ってくるのを健気に待っていた。
< 312 / 426 >

この作品をシェア

pagetop