君と始める最後の恋
その日からは本当に同期会なんて行ってる暇は無くなってしまった訳だけど。というのも類くんは仕事が更に忙しさを増してしまって、家に帰ってくるのも日付を超える前が多くなって、休日出勤も増えた。
同期会、どころか私達も時間が合わなくなって、家事も今まで以上に私が負担する事が増えた。
家事も増えて、仕事も今までと変わらない量が当然あるので、日によっては残業もするし、少し辛い日々が続いた。
何が辛かったって、やる事が増えた事ではない。
類くんとの時間が全く取れなくなった事の方が堪えてしまった。
「…郁先輩。また数週間前に戻っちゃった。」
「重症だな。」
私の前でそんなことを話す後輩2人。
小川くんと志織ちゃんがボケッとしている私を見ながら真顔で話している。
「郁さん、大丈夫ですか。」
「…うん。」
「郁先輩~?エビフライ取っちゃいますよ~。」
「…うん。」
もはや相槌を打つロボットと化した私に志織ちゃんと小川くんが呆れた表情をしていた。
私の頭の中は私があんまり時間がとれていないのに上原さんの方が沢山会えてるんだなとか思ったり、私が補佐で居られていたら類くんと一緒に居られたのかなとか考えてしまう。
だけど類くんの補佐のままではきっと結婚も出来なかったとは思う。
色々考えて溜息を吐くと、一度も手を付けていないエビフライ定食を2人の前に差し出す。
「何か食欲無いから食べていいよ。」
「え、郁先輩!?」
席を立ち上がってカフェスペースの方に向かう。
後輩2人に心配かけて情けない気持ちはありつつも、今は上手く話す余裕すらなかった。
同期会、どころか私達も時間が合わなくなって、家事も今まで以上に私が負担する事が増えた。
家事も増えて、仕事も今までと変わらない量が当然あるので、日によっては残業もするし、少し辛い日々が続いた。
何が辛かったって、やる事が増えた事ではない。
類くんとの時間が全く取れなくなった事の方が堪えてしまった。
「…郁先輩。また数週間前に戻っちゃった。」
「重症だな。」
私の前でそんなことを話す後輩2人。
小川くんと志織ちゃんがボケッとしている私を見ながら真顔で話している。
「郁さん、大丈夫ですか。」
「…うん。」
「郁先輩~?エビフライ取っちゃいますよ~。」
「…うん。」
もはや相槌を打つロボットと化した私に志織ちゃんと小川くんが呆れた表情をしていた。
私の頭の中は私があんまり時間がとれていないのに上原さんの方が沢山会えてるんだなとか思ったり、私が補佐で居られていたら類くんと一緒に居られたのかなとか考えてしまう。
だけど類くんの補佐のままではきっと結婚も出来なかったとは思う。
色々考えて溜息を吐くと、一度も手を付けていないエビフライ定食を2人の前に差し出す。
「何か食欲無いから食べていいよ。」
「え、郁先輩!?」
席を立ち上がってカフェスペースの方に向かう。
後輩2人に心配かけて情けない気持ちはありつつも、今は上手く話す余裕すらなかった。