俺様パイロットは容赦なく愛を囁き偽り妻のすべてを奪う
 目じりに口づけた翔さんは、それからさらに激しく私を攻め立てた。

 再び絶頂が迫る予感に、ぐっと瞼を閉じる。
 体はもう無理だと訴えているのに、彼に離れてほしくないとも思う。

 揺さぶりながら体を倒した彼に、もはや力の入らない手で必死に抱き着く。
 押し寄せた快楽の波が大きく膨らんだそのとき。

「愛してる、真由香」

 耳もとでささやく声に、涙がひと筋伝った。

「私も、翔さんを愛してる」

 かすれてしまった声で返すと同時に絶頂を極める。

 それから、彼に抱き込まれたまま意識を手放した。






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