クールな総長は私だけにとびきり甘い
青く広がる海。

静かな波の音に包まれながら、ふたりは防波堤に腰をかけて並んでいた。

「バイクで来る海って、思ってたよりも…すごいね」

「だろ? お前に見せたかったんだ」

蓮は缶コーヒーを片手に、穏やかな声で言う。

ことはは頬にあたる風を感じながら、ぼそっと呟いた。

「ねぇ、こうしてると……夢みたいだよ」

蓮は少しだけことはのほうに目を向ける。

「夢じゃねぇよ。……全部、現実だ。俺とお前の」

その言葉に、ことはの胸が温かくなる。

手を繋ぎながら見た海の景色は、一生忘れられないものになった。
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