さくらびと。美桜 番外編(2)





「……どうして私なの?」





突然彼女は身を起こした。




肩が震え始めている。





「どうして私たちなの?」





両手で顔を覆う。








「美桜……」





「わかってるよ!どうしようもないって事くらい!でも……でも!」






抑えきれない嗚咽が漏れ始める。








「あと半年しか生きられないって……そんなの、、そんなの酷すぎるよ!」







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