さくらびと。美桜 番外編(2)
「嘘。」




「え?」





「妬くわけないじゃん……私の旦那様なんだから。」






冗談めかした言葉とは裏腹に、その眼差しは切実だった。






裕紀の中で堰を切った感情があふれる。






「僕は……君がいないとダメなんだ」







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